【オススメ読書】「禅、シンプル生活のすすめ」を読んで【悩み解消】

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この記事ではミニマリスト的なシンプルな生活を意識している僕が、三笠書房 枡野俊明著「禅、シンプル生活のすすめ(知的生きかた文庫)を読んで参考にしている習慣や思考について解説、まとめをしていきたいと思います。あなたの人生観や普段の生活が変わるかもしれません。


禅、シンプル生活のすすめ (知的生きかた文庫)

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「禅」とは何なのか?

皆さん「禅」といえば座禅とかお坊さんがお寺でお経を読んでいるような想像をすると思います。
「禅、シンプル生活のすすめ」では「禅」とは人間がこの世で生きていくための根本となる教えで、人が幸せになるための習慣、考え方、ヒントであるとされています。また禅を象徴する言葉として、「不立文字、教外別伝、直指人心、見性成仏」という文字や言葉にとらわれない自分の本来の姿に出会うという教えがあるとしています。他人の価値観に振り回されないように、余計な悩みを抱えないように、無駄なものをそぎ落とし、限りなくシンプルに生きる、それが「禅スタイル」としています。

4つの「変えてみる」

「禅、シンプル生活のすすめ」では4つの「変えてみる」を軸にいくつかの禅スタイルの提案がされています。

  1. 「習慣」をちょっと変えてみる
  2. ものの「見方」を変えてみる
  3. 人との「関わり方」を変えてみる
  4. 「今」「この瞬間」を変えてみる

こちらをいくつか取り上げてみます。

「習慣」をちょっと変えてみる

・ボーッとする時間をもつ
皆さんは日々仕事や生活に追われて忙しい毎日をおくっているのではないでしょうか?「忙しい」とは「心を亡くす」と書きます。やるべきことをこなすだけの毎日にどっぷり浸かっていると本当の自分や幸福が見えなくなってしまいます。一日のうち、10分でもかまいません。何も考えずボーッとする時間をつくってみてください。ただボーッと浮かんでくる色んな考えを受け流し何も考えない。そうすると何事にもとらわれない、素直な自分が顔を出します。それが禅生活の第一歩です。

・「簡素」と「質素」の違い
簡素というのは、無駄なものを削ぎ落とし、本当に必要なものを見極めてそれを大切にしていくことです。「質素」というのは価値の低い物(価値の低いとは値段だけでなく、その物に対する思いの深さも含まれる。)で生活する事。シンプルに暮らすとは、本当に気に入ったものを大切に使う事。簡素な生活こそ心を磨くもとなのです。

ものの「見方」を変えてみる

・起こっていないことで悩まない
禅宗の初祖である達磨大師にあるとき弟子が悩みを打ち明けました。「私の心はいつも不安でいっぱいなんです。どうかこの不安を取り除いてください。」そこで達磨大師は「私がその不安を取り除いてあげよう。だからまず、その不安とやらを私の目の前に出してみてくれないか?」と答えたのです。弟子はそう言われて気づいたのです。心の中にある不安は実体のないもの、実体のないものを恐れ、それに執着している。それがいかに空虚なものか、と。「不安」のほとんどはあなたの心が勝手に作り出しているもの。今起こっていることだけを考えればいいのです。

・自分にないものを求めない
「夏炉冬扇」-夏の炉(暖炉)と冬の扇子-その時に必要ない物の事です。今すぐに役に立たなくても必ず役に立つときがくる。時機を待つことの大切さを言っています。例えば仕事で言うと華やかで周囲からも羨ましがられるものもあれば、地味で目立たない仕事もあります。どうせ仕事をするなら目立つ仕事をやりたいと思うのが人情。でも華やかな仕事をしている人もはじめからそうだったわけではなく、地味な仕事を積み重ねた結果である。今頑張っていることはひとつも無駄にならない、という事なのです。

人との「関わり方」を変えてみる

・皆に好かれる必要ない
人と人との関係はやっかいなもので、万人に対して心を開くことなどいくら努力しても困難です。周りの人とうまくやることに執着し、仲良くしなれければと自分を縛ってしまう。嫌われたくないという気持ちばかりが先立ってしまう。だから人間関係のストレスが生じてくるのです。あえて嫌われる必要はないが、あえて好かれなくてもかまわない、そんな気持ちを持つことが大切です。

・「あるがまま」を見る
人間関係の悩みは永遠のテーマと言えるでしょう。ですが憎しみも親しみも実はまったく同一のものであるということなのです。その正体は「あなたの心」です。好きか嫌いかはあなたの心が決めている。「あるがまま」を見られるようになれば、好き嫌いもなくなり、人間関係で悩む時間も減るのかもしれません。

「今」「この瞬間」を変えてみる

・「今」を生きる
人間は「今」「この一瞬」を生きることのみに心を尽くす。それが禅の考え方です。この文章を読んだ時点で読む前のあなたは過去のあなた、読んだ後のあなたは未来のあなた。嫌な事があっても今この瞬間切り替える事ができれば、未来に生まれ変わったあなたがいるという事。大切なのは今日という「この日」「この時間」「この瞬間」なのです。

・前向きに受けとめる
「日々是好日」という言葉があります。嬉しい事があった日も、嫌なことがあった日も、それは二度とくり返すことのない大切な一日であるという意味です。その日が「いい日」だったかを決めるのは自分自身なのです。たとえ同じことが起きていても、それを受け止める心次第で、まったくイメージは変わってきます。起きてしまった出来事は変える事ができないけれど、それをどうとらえるかは、全部自分で決める事ができる。せっかくなら今日一日を「いい日」であったと締めくくりたいものです。

いかがだったでしょうか?普段悩んでいる事が少し楽に思えたりや考え方がほんの少し変わったりした方もいるのではないでしょうか?
「禅、シンプル生活のすすめ」では上記に紹介した以外にも参考になる考え方がありますので、機会があれば読んで見てください。
普段の生活に悩みを抱えている方の、少しでも為になれたらと思います。

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